純粋なニコチンは、無色透明の液体で少量でもヒトを死亡させてしまう恐ろしい毒物です。
直接体内に取り入れた場合の致死量は成人で50〜60mgで、これはせいぜい三本分です。
ニコチンは、神経に働きかけ、血管を縮め血液の流れを悪くする作用をもっています。血液の流れが悪いと、心臓は血液を送ろうと普段より動きを早めるため、それにより動悸が激しくなったり、
血圧が上がったり、脈拍が速くなったりします。この急性作用(すぐにあらわれる作用)にはカテコルアミンという物質が関係しています。
ニコチンを長期にわたって体の中に吸収し続けると、血管に血がつまりやすくなってり、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などになりやすくなります。
またニコチンは強い依存性を持っています。体内から排出されると補充しなくてはいけません。
タバコを止めようと思っても止められないのはこのためです。体内のニコチンが少なくなると、イライラした集中力が低下したりなどの症状があらわれてきます。それが、タバコを吸った途端におさまってしまうのですから、罠とも知らずタバコをまた吸ってしまうのです。
タバコの中毒性は強く、アルコール、コカイン、モルヒネに匹敵する中毒性を持っていると言えます。